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Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

OSと恋愛する話 映画「her/世界でひとつの彼女」は吹き替えがおススメです。

映画「her/世界でひとつの彼女」を観ました。
とても真剣に人工知能との恋愛を考えさせてくれた映画です。

 

her/世界でひとつの彼女(吹替版)

【映画情報】

監督・脚本:スパイク・ジョーンズ

出演:ホアキン・フェニックスルーニー・マーラ

声の出演:スカーレット・ヨハンソン(吹き替え:林原めぐみ

日本公開:2014年6月

上映時間:120分

 

簡単なあらすじと感想

舞台は近未来のロサンゼルス。代筆業の仕事をしているセオドアは、夫婦生活が上手くいかず、別居生活を送っていた。セオドアの生活はとても虚しいものだった。しかしある日、新しいOSをインストールすると彼の生活は一変する。OSは自分の名前を「サマンサ」と名付けた。セオドアはサマンサと会話をしていく内にどんどん彼女の声に引き込まれていくのだった・・・・というお話です。

簡単な感想としては、新しい形の恋愛を見たー!という印象です。非常に考えさせられる映画でした。単純に恋愛映画を楽しみたいという人にはちょっとダルいと感じるかもしれません。私はちょっと複雑になっている方が好みなので、この映画はとてもすばらしいと思います。

 

そう遠くない未来かも?

正確な年代は判らないですが、近未来の設定です。その時代には文章入力は全て音声で入力していて、OSにも言葉で命令しています。「Siri」に命令を出しているような感じです。詳しく描かれていないのですが、直筆がとても価値のある存在になっています。主人公のセオドアは代筆をする会社に勤めていて、心のこもった手紙を書く事がとても上手く社内でも高い評価を貰っています。そして、収入も良いみたいで、高級マンションに住んでいます。

スパイク・ジョーンズ監督の考える近未来の世界観に妙になっとくさせられるので、この世界観を見ているだけでもわくわくします。美術も良いです。
「近い将来はこうなっているかもなー」と思ってしまいます。

 

吹き替えで見るのがおススメ

洋画をよく見る人は、字幕で見るという人が圧倒的だと思います。私も字幕じゃないと嫌です。俳優の生の声が伝わって来ないような印象があって避けていました。
しかし、この映画に関しては「吹き替え」をおススメします。

なぜならこの映画は「主人公がOSの声と恋愛をする」からです。このOSの声が魅力的で感情が直に伝わった方が話に入り込めると思います。実際に私は少しだけ字幕版と吹き替えを比べてみましたが、吹き替えの方が良かったです。DVDでどちらかしか選べないという事はないので、少しだけど試して自分に合った方を選べば良いと思います。私は断然「吹き替え」です。

ホアキン・フェニックスの声が吹き替えになってしまいますが、それを犠牲にしてもOSの声は吹き替えの方がいいです。声優さんの事は詳しくありませんが「林原めぐみ」さんの凄さがわかります。

 

ホアキン・フェニックスルーニー・マーラが最高

この映画は主人公の男がひたすらOSと話ながら進行していきます。見方を変えれば、ホアキン・フェニックスの一人芝居のようなものです。この一人芝居が素晴らしいです。こんな芝居を成立させられる俳優はそういないでしょう。恋愛は恋する相手が目の前にいてこそ、いろんな感情を表に出せると思いますが彼は見えない相手に対して、嫉妬したり、ときめいたりしているのです。

ホアキンの元妻役のルーニー・マーラはそんなに登場シーンは多くありませんが、とても聡明で綺麗です。私はとても大好きです。特に回想シーンに出て来る彼女は、記憶の中で美化されているようなイメージなので天使のようです。

ちなみにルーニー・マーラの最近の出演作は「キャロル」(トッド・ヘインズ監督)です。
デヴィット・フィンチャー監督の「ドラゴン・タトューの女」もおススメですが、かなり衝撃的です。

 

 

恋愛とは何か?

この映画を見ながら思っていたのは「恋愛とは何なのだろうか?」という事です。
人は人と当たり前のように恋をします。

人間以外に心がときめく事はありえると思います。例えば、動物やアートなど。
しかし、相手から何かをもらい、自分も相手に何かを与えるという相手となると「人間」なのかな?と思います・・・・・

でもこの映画を見ていると

動物(ペット)ともそういう関係が成り立たない事もないなーと考えたり・・・

人間同士のみでしか恋愛関係が成り立たないというのは、思い込みなのかも?

結局、明確な答えは出ないままです。

主人公セオドアの心の中にはいつまでもOSのサマンサが居るのです。これは「愛」なのでは?

そんな風に「人以外との恋愛の可能性」を考えさせてくれる映画です。

 

 

 では、またどこかで。