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Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

映画「ロブスター」滑稽で絶望の世界がきちんと描かれている。

映画「ロブスター」を見ました。
DVDで見ようと考えていたけど、どうしても気になってしまい劇場で見ました。

「結婚相手を見つけないと動物にされてしまう映画です」って言われると、すぐにでも見に行ってどんな映画か?確かめないわけにはいきませんでした。

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【映画情報】

タイトル:「ロブスター」

監督:ヨルゴス・ランティモス

出演:コリン・ファレルレイチェル・ワイズ、レア・セドゥ

日本公開:2016年3月

上映時間:118分

備考:カンヌ国際映画祭審査員賞作品

 

おかしく恐ろしい世界を楽しめる映画

こんなにも変な世界をちゃんと映画として描いているという監督の手腕がほんとに素晴らしいです。映画はおかしな設定にすればいいってもんではないと思っています。それをちゃんと描ききる腕があって始めて成立すると思います。
その点この監督はちゃんと説得力をもたせて描いていると思いました。ただし、この監督の表現パターンはこのパターンだけかもしれないなーとも考えてしまいました。

肝心の内容ですが、とても恐い世界です。その世界では結婚をしていて始めて人間らしい生活ができるようです。そして、その考えに反対する抵抗組織も存在して、主人公の男は両方の世界を体験します。その事で観ている人もこんな世界なんだーとわかります。

観ていて「自分がもしこの世界にいたら?」とついつい考えてしまいます。 

  

こんな未来はいやだ!

 とても説得力のある世界感を堪能してしまうと、自分がその世界に入っていってしまいます。すると自分だったらどうするか?を考えるのですが、はっきり言って「結婚する」のも「結婚しない」のもどちらも絶望的な世界になっています。
観ていて思う事は「こんな未来は嫌だー」という感情です。

でも不思議とこの後はどうなるんだろう?と見入ってしまうのです。
ただ、好き嫌いは非常に別れると思います。これを彼女と見に行って「この映画大好き!」と言われたらちょっと引いてしまうかもしれません。

 

 

王道の映画に飽きた人は是非みてほしい

 わかり易い映画に飽きた人で「ミニシアターの映画」でもみたいなーと思っている人には是非オススメいたし映画です。ミニシアターで上映している映画は、あたり外れがあると思っています。個人的には外れの方が多いと思います。

でもこの「ロブスター」は当りです。
ただしこの映画を観て「なんだ!この映画は!最悪だ!」と言われても、その感想は正しいものだと思います。
最悪でも強烈な印象を残してくれるのがミニシアター系映画の特徴です。

 

 

この監督の映画はくせになりそう

ヨルゴス・ランティモス監督の発想は、面白いです。
「もしもこんな世界があったなら?」というところから始まって、実在の自分達の世界を違った角度から映し出しているような印象を与えてくれます。
とても癖になったので、この監督の前作 籠の中の乙女 (字幕版) を
チェックしてみようと思っています。

 

絶望感を思い出した小説

この映画を見て、昔読んだ小説を思い出しました。
絶望的な世界なんですが、そこを滑稽に描いている所が似ていると思います。 

最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

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では、またどこかで。