消しゴムBlog

ようこそ!「消しゴムBlog」へ

Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

映画「ペコロスの母に会いに行く」は人の温もりをくれる優しい映画です。

映画「ペコロスの母に会いに行く」を見ました。
派手さはありませんが優しい気持ちになりました。

ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]

【映画情報】

タイトル:ペコロスの母に会いに行く

監督:森崎 東(もりさき あずま)

原作:岡野雄一

出演:岩松 了 赤木春恵

公開:2013年11月

上映時間:113分

 

簡単なあらすじと感想

 主人公ゆういちは高齢の母親と息子の3人暮らし。母親は認知症。ゆういちはサラリーマンをしながらミュージシャン活動をしたりイラストを書いたりしながら生活していた。認知症の母の行動(徘徊など)には悩まされていたが、ゆういちは母親の事が好きだったので、なんとか自宅介護でやって来れた。しかし認知症が進行するにつれて、1人にする事が危険になってしまう。ゆういちは介護施設に入れる事を決意する・・・・

 

 観た後にほっこりする映画です。特別に何かが起こるわけでもないのですが、愛が溢れています。それでいて現実もちゃんと描いていて、バランスのとれた映画です。
おそらくこの映画を見て誰も悪くは言わないと思います。

ちなみに
タイトルのペコロスは主人公ゆういちの事です。ペコロスは小さいタマネギの事で、ハゲた頭がそう見えるからだそうです。

 

親子の関係がすごくいい!

この親子はとても仲が良いのです。お互いの事をほんとうに大切にしているんだなーと感じます。その愛情を感じるだけでいいなぁと思ってしまいます。

母親が徘徊したり、面倒な事をしたりすると、ゆういちは怒るのですが、その場限りです。母親の「もう怒らんといてー」息子の「もう怒っとらんよ」というやり取りが何度かあるのですが、とても微笑ましいです。

舞台が長崎なので2人とも長崎弁を話しています。この方言もなんだかとても人間味を感じます。

 

 認知症や介護について考えさせられる

*ネタバレになっています。ご注意下さい。

映画の中で過酷な介護や認知症の姿を描いているわけではないです。 私が介護をした経験がないので、はっきりとは言えないですが、おそらく過度にツライ事を描いているわけではないと思います。それでも自分の親の事を考えさせられました。

特に介護施設に母親を入れて、車で去っていくシーンは胸が締め付けられます。
バックミラーに映る母親を見ながら運転しています。
単純なシーンですが、ゆういちが母親の事を気に掛けている事がすごく伝わってきます。

そして、認知症が徐々に進んで自分を息子だとわからなくなってしまったシーンもぐっときました。もし自分の母親もこんな状態になってしまったら・・・と考えさせられます。

しかし、この映画のほんとうに良いところは、介護に対して前向きな姿勢を見せてくれているところです。そこには「愛」が描かれています。介護は大変だけど、その人の事はとても愛しているんだと感じました。

おそらく介護に対する接し方の回答を出しているのではないでしょうか。

 

回想シーンが素敵!

こんなに効果的な回想シーンはなかなか無いと思います。
認知症になると、最近の事は忘れているのに、すごく昔の事は憶えているそうです。
その特徴を生かして時々母親の回想シーンが入ります。

これが入る事によって、観ている人間は母親の歩んできた人生を知る事ができます。
そしてゆういちの子供の頃の回想も入ります。これは幼い時の母親との思い出が描かれています。

この2人の回想を観て現在の姿をみると余計に感情が入ってしまいます。
特別新しい表現ではないかもしれないですが、とても上手いです。

監督 森崎東(もりさきあずま)さん88歳の大ベテランの手腕を見せられました。

 

派手な展開を好む人には向いてない

淡々と展開していく映画です。予想外の事は起きないです。
なので、どんでん返しや派手な展開を好む人にはあまりオススメできない映画ですね。

とはいえ、派手な映画(アクション映画など)ばかり観ている人もたまには、こういうゆったりとした映画を観てみるのも良いと思います。

ゆういち演じる岩松了の芝居がとても味があって、見ていて飽きる事はないと思います。クスッと笑える箇所もところどころにあるので楽しめる映画です。

 

 

最後に

たまには母親を思い出して、しんみりしてみるのも良いと思います。

 

 

 

 

では、またどこかで。