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消しゴムBlog

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Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

映画「ボーダーライン」麻薬組織と戦う臨場感が怖すぎてホラーです。

映画「ボーダーライン」を観ました。

同じタイミングで「ルーム」や「スポットライト」などの話題作が公開されているのであまり注目されていないですがとても見応えのある良作です。

ちなみにまだ「ルーム」も「スポットライト」も観てないです。でもこの映画を選んで本当に良かったと思ってます。

 

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【映画情報】

タイトル:ボーダーライン(原題:SICARIO)

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

出演:エミリー・ブラントベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリン

公開:2016年4月

上映時間:121分

 

簡単にストーリー紹介

いつもはざっくりなあらすじだけを書くのですが、少し中身に触れてしまっています。
*少しでもネタバレが嫌な人は飛ばして下さい

 

FBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコの麻薬組織を壊滅させる為の特別チームに推薦される。チームは率いているのはマット(ジョシュ・ブローリン)という怪しい男だった。一体どんなチームで、どんな作戦なのか?も明かされなかったが、ケイトは悪を根絶やしにしたい思いから作戦に参加する。

そこでまっていたのはアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)という男だった。
ケイトには説明もないまま作戦は進んでいく。

まず、麻薬組織の重要人物であるディアスの弟ギレルモがメキシコで捕まっているのでアメリカ国内まで移送する事になる。ケイトはそこで始めてメキシコのフアレスという街を目にする。そこはとんでもなく危険な街だった・・・。

激しい銃撃戦の末、ギレルモを移送する事に成功する。
ギレルモを尋問して組織の情報を聞き出しディアスを引っぱり出そうとするのだが・・・・。

  • ケイトは何故、この作戦に呼ばれたのか?
  • 作戦の本当の狙いは何なのか? 
  • アレハンドロという男は何者なのか?何の為に参加しているのか?

物語が佳境に進むにつれて真相が明らかになっていく。

 

物語はケイト視点で進んでいく

この映画は、基本的にずっとケイトの視点で進んでいきます。
だから何が起こっているのか?がよくわからないという感覚になってしまいます。

もうちょっと親切な映画だったら、主人公のケイトがキレるなどして揉めた後に上司のマットが少しは説明するという風なシーンがありそうですが、この映画には無いです。

とても不親切な上司なのです。

しかしながら、この不安感がまた緊張感を膨らませてくれてます。

もし、映画を見て「展開についてけいない・・・」という方がいるかもしれませんがそれは皆そうなので心配する事はないです。

でも要所では最低限の説明を入れてるところは本当に絶妙です。

 

 巧みな映像表現で臨場感がハンパない!

空撮で荒廃した全体像を見せてくれて、主観の映像で臨場感を出してくれて、不気味な音楽で緊張感をマックスにしてくれます。

 

単純に車に乗っているだけなのに、その緊張感がすごく伝わってきます。
メキシコのフアレスに容疑者を引き取りに行くシーンがまさにそうです。
街に入って、危険度をもういいよってくらい見せられるのです。
はっきり言ってただ車で走っているだけなのです。
それだけで「もう嫌!」ってなります。

 

そして後半の場面で「これから突入するぞ!」って時に暗視スコープの主観映像が入るのですが、まるで自分がその場にいるかのような感覚になってしまいます。 

「今すぐ帰らせて下さい!」って言い出しそうになりますよ。

 出来る事なら劇場で観た方がいいのですが、上映を逃してしまった場合はDVDで音量を大きめにして観ることをオススメします。 

 

 

デル・トロの姿から観る映画「トラフィック」の悲しいその後

この映画を初めて知った時にすぐに映画「トラフィック」を思い出しました。

トラフィック 2枚組 [DVD]

トラフィック 2枚組 [DVD]

 

 この映画も麻薬組織との戦いを描いています。3つのエピソードが、交錯する映画でとても好きな映画です。

【映画情報】

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movies.yahoo.co.jp/movie/トラフィック/163179/

 

デル・トロはメキシコの警察官を演じています。アメリカ警察と交渉シーンで

 

「公園に照明を作ってくれ。照明があれば夜になっても野球が出来る。
 みんな運び屋なんかしなくなる」

 

という感じの台詞があります。
ここが個人的にとても好き(ラストシーンと合わせて)です。

トラフィック」は麻薬組織と戦う事の難しさを描いていますが最後にわずかな希望を見せてくれます。それが2001年の話です。

 

それから約15年後。

 

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http://eiga.com/movie/83119/

 

こんなデル・トロの姿を見る事になるとは思いませんでした。状況は全く変わらないと言われているようでした。

もちろん別々の映画でなんですがとても皮肉に感じます。

 

「ボーターライン」を観たあとに、 久しぶりに「トラフィック」を観ました。

トラフィック」の方が全然判り易いので、まだ観てない方にはオススメしたいです。

この2つの映画を見比べるととても面白いですよ。

 

悪を倒せ!なんて感情は湧かない

 麻薬組織という悪を倒そうをしているにもかかわらず、主人公たちを応援する気にはなれないです。

「こんな事をしていていいのか?」という疑問が常につきまいます。
それがこの映画の狙いでもあります。

法に沿った正当なやり方では、状況は変えられないんだ!という現実を見せてくれます。もちろんそれが正しいという主張ではないと思います。

「仕方ないだろ?」と言っているのではないでしょうか。
ケイトの最後の行動がそれを示しているように感じました。

 

 

 まとめ

この映画は決して後味の良い映画ではないですが、麻薬戦争の現実を知るには観ておいた方がいい映画だと思います。

社会派の映画が好き。こむずかしい映画が好き。という方にはオススメです。 

 

 

ちなみにノンフィクションでは下記の番組とドキュメンタリー映画の公開が近日中にあります。

 

 

cartelland-movie.com

  

では、またどこかで。

 

 

社会派が好きな方はこちらもオススメです。

 

keshigomu-kk.hatenablog.com