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消しゴムBlog

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Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

映画「岸辺の旅」おとぎ話のような良質な愛のロードムービーかと思います。

映画・ドラマ

映画「岸辺の旅」を観ました。

不思議な映画と形容してしまうとそれまでですが、
多くの人に観てほしいのでこの映画の魅力をご紹介します。

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岸辺の旅 [DVD]

 

【映画情報】

タイトル:岸辺の旅

監督:黒沢 清

脚本:宇治田隆史、黒沢 清

原作:「岸辺の旅」湯本香樹実

出演:浅野忠信深津絵里

備考:第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 監督賞受賞

   日本フランス合作映画


映画『岸辺の旅』特報

原作:岸辺の旅

 

簡単なあらすじ

3年間失踪していた夫が突然帰ってきた。
だが、夫は「俺、死んだよ」と妻に告げる。
そして、夫が過ごした時間をめぐる、
夫婦ふたりの旅がはじまった。
夫の優介がこれまでにお世話になった人々を訪ねて歩くふたり。
旅を続けるうちに、妻の瑞希と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。
お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合うふたり。
だが、瑞希が優介を見送る時は刻一刻と近づいていた--。

引用:アマゾン

 

夫の優介役:浅野忠信/妻の瑞希役:深津絵里 が演じている。

上記のあらすじは観る前にちゃんと読んでおいた方がいいです。なぜなら夫が失踪していたというのは、あまり説明されないまま、いきなり夫が帰ってくるからです。

「俺、死んだよ」の台詞で全てわかりますが物語の進むスピードは意外と早いので設定は事前に把握しておいた方がいいです。

 

日本の古き良き姿が描かれている

優介が失踪していた時にお世話になった人達を夫婦で訪ねていくというのが主軸になっています。その訪ねた先の人達は皆が本当に良い人達ばかりです。田舎に住む人情味のある人との交流が描かれているのですが、ほんとに現代劇かな?と思ってしまいます。

勝手にこんな日本人の姿が昔あったのかもしれないなぁと考えながらみていました。

私は小松政夫の芝居がとても好きです。

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http://eiga.com/movie/80556/gallery/3/

 

 

死を前提にしたおとぎ話

観ているとなんだかほのぼのとした日常だなぁと思う一方で、夫がすでに死んでいる存在だというのが妙な緊張感をもたらしてくれます。
普通に会話していても次の瞬間には消えてしまうかもしれないという不安が常につきまとっています。
そして、これは本当に現実なのか?という疑惑を抱きながら、おとぎ話は進んでいきます。この感覚は他の映画にはない感覚です。似た様な映画を知らないので例えようがないです。是非とも観て体感して欲しいです。

 

絶妙な軽さの芝居

この映画は主役の2人の素晴らしい芝居無しでは成立しなかったと思います。

死んだ夫と生きてる妻の会話がなんとも軽いのです。すでに死んだ事を踏まえて色々会話をするのですが見ていて全然重苦しくなくて、笑えるのです。

この2人の絶妙な芝居だけでも一見の価値ありです。 

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http://eiga.com/movie/80556/gallery/

 

 

死とは何なのかと思う

 この映画を観ていて「死」とはいったい何なのだろうか?と考えてしまいました。

死んだはずの夫は確かに死んだのですが、普通に生きてる状態と変わらないのです。そして生きてた時はああだった、こうだったと色々話をするのがすごく不思議でした。生きていた時は〜と振り替えってる事が、年配の人が少し若い時を語るように思えたのです。

「死」とは永遠の別れだと思っていましたが、ひょっとしたら少し歳を取って別のステージに行くようなものなのかな?と変な事を考えてしまいました。

 

 

宣伝が難しい映画

この映画はとても良いと思うのですが、やはり興行という点では難しいなと思います。

まず宣伝が難しいです。ひと言で「こういう映画です」と説明が出来ない。
ではどんな点が魅力的なのか?という事も端的に説明出来ないと思います。

 

わかりやすく「カンヌで賞をもらった」って事を押すしかないのが残念です。

個人的にはもっとこの映画のテイストがわかる予告編を作っても良かったのかな?と思います。細かくカットをぶつ切りにせずに夫婦の会話シーンを長く見せるようなものでもこの映画の魅力は伝わるのでは?と感じました。 

 

 

オススメの黒沢清監督作品

この映画以外にもオススメの黒沢清映画があるので下記にあげておきます。

 

CURE キュア [DVD] とても不気味で、完璧な怖さがあります。

 

アカルイミライ 通常版 [DVD] 黒沢監督が描く若者の姿

 

ドッペルゲンガー [DVD] ノリの良いホラー。怖くはないです。

 

 

こんな人にオススメしたい

黒沢清監督の映画を観た事が無い人。名前は知ってるけど難しいそうと思っている人に出来れば観て欲しいです。なんとも言えない奇妙な感覚を味わってほしいです。

また以前に他の作品を観たけど、イマイチだったという人も、今回はテイストが違っているので観て欲しいです。

岸辺の旅 [Blu-ray]

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まとめ

黒沢清監督の映画は、正直言って理解出来ない部分はけっこうあります。でも、作品ごとに今までに感じた事のない感覚を与えてくれるように思います。特にこの映画は挑戦的に感じました。

そして、来月(2016年6月)には新作「クリーピー 偽りの隣人」が公開になります。

こちらはテイストはホラーだと思いますが、それだけでは終わらない「何か」を見せてくれるのではないかと期待しています。

映画『クリーピー 偽りの隣人』公式サイト | 2016年6月18日(土) 全国ロードショー


『クリーピー 偽りの隣人』予告編

 

 

 

 

 

では、またどこかで。