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消しゴムBlog

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Ordinary People

普通であることの勇気を持とう

坂口恭平さんの本(家族の哲学・徘徊タクシー・現実脱出論)を読んだ。たぶん優しくて変な人なんだろう。

本・漫画

以前から気になっていた人、坂口恭平さんの本を読んだので感想を書きます。

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坂口恭平ってどんな人?

まず作者「坂口恭平」について少しだけ知っておいた方がいいです。
その理由は本の内容が彼自身の事を書いているからです。
私は3冊しか読んでいないですが、多分他もそうなんじゃないかと思っています。最初は戸惑ってしまいますが、2冊、3冊と読むと慣れてきて、話に入り易いです。

坂口恭平(さかぐちきょうへい)
1978年熊本生まれ。2001年早稲田大学理工学部建築学科卒業。建築家・作家・絵描き・歌い手、ときどき新政府内閣総理大臣。著書に「TOKYO 0円ハウス0円生活」「独立国家のつくりかた」「幻年時代」「坂口恭平 躁鬱日記」「徘徊タクシー」弾き語りCDアルバムに「Practice for a Revolution」などがある。

引用:現実脱出論

 自殺防止の為の緊急電話として自身の携帯電話の番号を著書に書いている事には驚きました。そして自分自身も躁鬱病である事も頻繁に出て来きます。

 

 

 

「家族の哲学」

最初にこれを読みました。

家族の哲学

出版:2015年9月(毎日新聞出版)

 

 坂口さん自身と家族の物語。物語と言っても特にストーリーらしいものはない。最初はかなり戸惑いました。

登場人物は、恭平(自分)、フー(妻)、アオ(娘)とゲン(息子)です。

「自分は躁鬱病で大変な精神状態だけど幸福だよ」って事が書かれています。文面を読む限り幸せそうです。

この家族でとても重要な役割を果たしているのが妻のフーさん。この人がとても楽観的でかつ前向き過ぎてすごいと思う。

家族の存在は、それだけで幸せなんだと思った。
「ほっといてくれ!」といってもほっといてくれない存在はとても大事です。

彼の母とのやりとりは自分の母の事を少し思い出した。世間体を気にする箇所などは特にかぶりました。

後半の独り言のような箇所は、自分にはよくわからない事を書いているのですが、まったくついていけない事はなく頭に入ってくるから不思議でした。 

 

  

「徘徊タクシー」

 つぎに読んだのがこれです。

徘徊タクシー

出版:2014年9月(新潮社)

 

 こちらは坂口さんが大学を卒業して、少し経過したくらいの話です。まだ結婚をしていません。ちなみに彼女の名前はルーとなっている。
フィクションなのか、ノンフィクションなのかはよくわからないです。

物語は祖父が危篤なので熊本に戻るところから始まる。祖父は皆に看取られて他界する。親戚一同で集まっていると曾祖母のトキヲが徘徊してしまう事に注目した恭平は、行きたいところに連れて行ってあげようと思いつく。
この事に大変満足した恭平は他の徘徊老人の為の「徘徊タクシー」というものを始める事を決意する。

徘徊タクシーを始めたあたりから物語らしい感じになる。登場する人が皆優しい人たちばかりなので心温まる話になっています。 

 

 

 

「現実脱出論」

最後に読んだのはコレ。 

現実脱出論 (講談社現代新書)

 出版:2014年9月(講談社

 

私は現実をツライもの、退屈なもだとネガティブに考えていたので、それから脱出させてくれる方法が書いてあるのかと思って読み始めたのですがそんな内容ではなかったです。

この本の内容を的確にまとめるのはとても難しいので、私の読んだ解釈でざっくり説明します。

「現実」とは多くの人が生活する上で必要なもの。でも現実の中で生活する為には人が本来もっている「現実外の感覚」を捨てなければいけない。そうする事でしか現実に対応できない。

そして、現実の外を感じる事は誰もが出来る事であり自然な事である。と書いてあると解釈した。

この現実を脱出した感覚については坂口さんは自身の体験などを通して、読んだ人が「そういう事あるかも」と感じてもらう為に身近な事を具体例に出して説明している。

全てが共感できるわけではないけど、半分くらいは納得できた。

こんな形の無いものを説明しようとする事自体がすごい熱意だなと感じると同時に著者の優しさを感じた。

 

 

まとめ 

本の内容はエンターテイメント性は低いので、決して楽しませる本ではないと思います。

読んでいくと自然と坂口さん自身に興味を持つと思います。
私は「優しくて変な人」なのかなと感じました。

優しいというのはどんなおかなしな人にも理由があると思っているところ、決して人を見捨てない印象を受けたからです。

変な人というのは、そこまで優しくなるには一般的な生活をはみ出さないと行けないのに、それを自然にやってしまうところが変な人なんだろうなと感じたからです。

この人はきっとこれから必要とされる人だろうなぁと思った。

 

 

 

では、またどこかで。